
1981年、神戸市によって設立された弦楽合奏団。神戸を拠点にクラシックの魅力、楽しさを市民に広く提供し、 幅広い活動は「音楽のまち神戸」推進に大きな役割を果たしている。ゲルハルト・ボッセを1998年に首席指揮者、 2000年4月から音楽監督に迎え、磨き抜かれた緻密なアンサンブルと豊かな音楽性で多くのクラシックファンを魅了している。


2006年に設立25周年を迎えた神戸室内合奏団は、音楽監督ゲルハルト・ボッセの指揮でハイドン・イヤーのための意義深い企画を提案する。
ハイドンの先駆者であるバッハの息子たちの作品から、オペラを学んだ9男クリスティアン・バッハの交響曲変ロ長調作品21-1、
次男カール・フィリップ・エマニュエル・バッハのフルート協奏曲ト長調Wq169、そしてハイドンの交響曲第83番ト短調「雌鳥」。
瑞々しく躍動する音楽はホールに別の空間を表出させ、高いアンサンブル能力とボッセへの楽員のリスペクト&共感が音楽をさらに深いものにする。
一つずつの音が磨かれて響き、楽曲構造を見事に聞かせる。同時代を担いながら影響を受けハイドンさらにはモーツァルトへつながっていく音楽の系譜が、
明快な演奏の中から見えるようだ。フルート独奏の小山裕幾は期待の若手で、ハイスペックな技量と正確な表現力で吹ききってみせた。