神戸市室内合奏団

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神戸市室内合奏団

今年度30周年を迎えた神戸市室内合奏団は、1981年に神戸市によって設立され、以来、神戸・大阪・東京なので演奏活動を繰り広げてきた。 設立当時から高い演奏能力を備えていたが、1998年にゲルハルト・ボッセを首席指揮者に迎え、更に2000年にボッセが音楽監督に就任してからは、技術的並びに芸術的水準において飛躍的な発展を遂げた。 また毎年のシーズン・プログラムにおいても、ボッセのアイデアによる充実した内容の魅力あふれる選曲で、各方面からの注目を集めている。
ハイドン・イヤー(2009年)までの2年間、合奏団とボッセは18世紀の作曲家の作品に精力的に取り組み、定期演奏会のシリーズにおいて、 ハイドンの占める音楽史上の重要な位置とその偉大さを鮮やかに描き出すことに成功し、この事が高く評価されて文化庁の助成を受けることになった。 内外の実力あるソリストたちとの共演も多く、2011年3月の定期演奏会でのJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲全6曲」における名演は記憶に新しいところである。 2011年6月定期の録音が神戸レックスよりLPの限定版として出された。また、2012年2月中旬にはアルトゥスより「ブランデンブルク協奏曲」がCD化されることが決まっている。

  • ゲルハルト・ボッセ
  • 岡山 潔

神戸市室内合奏団 定期演奏会 シーズンプログラム

クラシック音楽誌「音楽現代」演奏会批評

 2006年に設立25周年を迎えた神戸室内合奏団は、音楽監督ゲルハルト・ボッセの指揮でハイドン・イヤーのための意義深い企画を提案する。 ハイドンの先駆者であるバッハの息子たちの作品から、オペラを学んだ9男クリスティアン・バッハの交響曲変ロ長調作品21-1、 次男カール・フィリップ・エマニュエル・バッハのフルート協奏曲ト長調Wq169、そしてハイドンの交響曲第83番ト短調「雌鳥」。
 瑞々しく躍動する音楽はホールに別の空間を表出させ、高いアンサンブル能力とボッセへの楽員のリスペクト&共感が音楽をさらに深いものにする。 一つずつの音が磨かれて響き、楽曲構造を見事に聞かせる。同時代を担いながら影響を受けハイドンさらにはモーツァルトへつながっていく音楽の系譜が、 明快な演奏の中から見えるようだ。フルート独奏の小山裕幾は期待の若手で、ハイスペックな技量と正確な表現力で吹ききってみせた。