神戸市室内合奏団 定期演奏会

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神戸市室内合奏団 定期演奏会 平成23年度シーズン・プログラム

シーズン・プログラムによせて [神戸市室内合奏団 音楽監督 ゲルハルト・ボッセ]

 30年前に神戸の地に植えられた1本の若木が立派に育ち、2011年、30歳を迎えます。 この間、絶やすことなく水を注ぎ続けて下さった神戸市、親しんで下さる市民の皆さま、その他多くの方々の支えで、根を張り枝を伸ばして壮年期に達したのです。
 1994年に私が室内合奏団に係わり始めてから17年、合奏団の30年の歴史の半分以上の年月を共に歩んで来られたことは、とても幸せなことでした。
 ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団のコンサートマスターとして初来日したのが、1961年、すぐに日本が大好きになったものの、 その頃は、後に日本に永住することになるとは、想像すら出来ませんでした。私の音楽人生の半分以上を過ごしたライプツィヒ。メンデルスゾーンの理念のもと創設された音楽大学で教育を受け(ナチス政権下だった私の学生時代は、他のユダヤ人音楽家と共にその作品演奏が禁止される困難な時代でした。)、私の音楽家としての在り方を方向付けた環境の中で積み重ねてきたものを、招かれた遠い異国でも若い世代に伝えることができればと後年日本にやって参りました。教育的な動機だけではありません。音楽家にとっては、自分が必要とされている場、それが故郷なのです。かくして、日本が私の第二の故国となりました。
 17年間、神戸市室内合奏団は、私のリードに真摯な態度で応えてくれ、水準の高い演奏会を数多く提供してくることができました。私たちは互いに良きパートナーになれたと思います。今までは、バロックから古典派を中心に、又、アンサンブルのために書かれた20世紀の作曲家の傑作などが合奏団の主なるレパートリーでしたが、今年度は初の取り組みとなるシューマンの交響曲をプログラムに加え、合奏団の新たな飛躍を期しております。弦楽器パートの精緻なアンサンブルこそオーケストラの基礎という私の理念が証明されることになるでしょう。
 神戸市室内合奏団30歳、そして私自身は、今年度中に(許されれば)90歳を迎えることになります。両者合わせて120歳の今シーズン、合奏団の歴史と未来に私の来し方を重ね合わせて総括する選曲で、30周年を皆さまと共に祝いたいと思っております。
 2010年度の最後を飾る3月定期のJ.S.バッハを(2010年度のメッセージでも触れた)「中心点(音)」として、今期、合奏団と私が(私もまだまだ学びたいのです。)どのように大きなフレーズを展開できるか、皆さまどうぞ御期待下さい。オーケストラの基礎を創るのに欠かせない大切なハイドンにも、もちろん登場してもらいます。今年度の客演指揮者のプログラムも楽しみです。 では皆さま、コンサート会場でお会いしましょう。

18世紀からロマン派へ ~ライプツィヒの音楽家たち~
日程: 2011年6月
指揮: ゲルハルト・ボッセ
プログラム: 「メンデルスゾーンの功績」
・メンデルスゾーン 序曲「美しいメルジーネの物語」作品32
・モーツァルト ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
・メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」

日程: 2011年10月
指揮: ペーター・ヘル
プログラム: J.Ch.F.バッハ:交響曲第10番 変ホ長調
W.A.モーツァルト:ソプラノ・コンサート・アリア
 「あなたには情熱的な恋人のような真心がある」KV217
 「ああ、私は前からそのことを知っていたの!」「私の目の前から消え去っておくれ」「ああ、この波を越えていかないで下さい」KV272
 「この胸に、お願いだから来て」「天があなたを私に返して下さる今」KV374
ハイドン:交響曲 第49番 ヘ短調 Hob.I-49「受難」

日程: 2011年12月
指揮: ゲルハルト・ボッセ
プログラム: 「バッハ家の遺伝子は、ヨーロッパ各地へ運ばれ」
・C.P.E.バッハ 弦楽のための6つのシンフォニアより第2番変ロ長調Wq182/2
・ハイドン オーボエ、ファゴット、ヴァイオリン、チェロ、オーケストラのための協奏交響曲
・ハイドン 交響曲第93番 ニ長調

日程: 2012年3月
指揮: ゲルハルト・ボッセ
プログラム: 「ドイツロマン派の響き」
・ワーグナー ジークフリートの牧歌
・シュポーア ヴァイオリン協奏曲第8番「劇唱の形式で」
・シューマン 交響曲第2番