平成22年5月17日から22日まで、合唱の国ラトビアの首都リガ市からの招聘により、神戸市混声合唱団21名(指揮:本山秀毅)が当地にて様々な公演を行ってきました。
派遣研修において改めて考えたのが、日本の文化です。
それぞれの歴史の中でつくられてきた音楽は全く違うものでした。
ラトビアは16世紀から20世紀の長期に渡り、あらゆる国の支配の末に独立を果たした、その歴史が街中に残っていました。
石造りの大聖堂の中で捧げた人々の祈りが、音楽の根底に流れています。
島国の日本はそういった意味では恵まれているのかもしれません。
土を耕し、木で建物をつくり、四季を感じ、繊細で情感あふれる音楽が生まれました。
リガの高校で日本語の演奏を披露した時、学生さんの反応を見たとき、自分では普通だった日本の音楽は、外国では変わったものに聞こえるのだと日本の音楽を客観的に感じると共に改めて魅力を感じました。
この経験を忘れず西洋の音楽はもちろん、日本の音楽の素晴らしさも神戸の皆さんに伝えていけるような演奏ができるよう、更なる努力を重ねていこうと思います。
ソプラノ 丸山晃子