日程 | 2020年9月16日(水)11:00/15:00開演(30分前開場) |
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会場 | 北区文化センター・多目的ホール/東灘区文化センター・多目的ホール |
料金 | 500円 ※「ベートーヴェンの森」第5回チケットをお持ちの方は無料で受講できます。 |
チケット 購入 |
★各会場にお電話もしくは受付にてお申し込みください。 ■ (午前の部)北区文化センター 078-593-1150 ※定員(各会場:30名)に達した場合は募集を締め切ります。 【新型コロナウイルス感染予防対策に関するお願い】 |
転換点となった《英雄》
交響曲が演奏会のメインに、そしてチクルスに
ひとりの作曲家の交響曲を全曲演奏する。これを初めて実施したのは、ドイツのゲヴァントハウス管弦楽団でした。1822年、ベートーヴェンの第1番から第8番までの交響曲を全曲演奏したのです。そして「第九」が完成して全9曲となった1825年のシーズンには、早速チクルスでお披露目され、その後ほとんど毎年、ベートーヴェンの交響曲は全曲演奏され続けることになりました。それだけではありません。「交響曲」というのは長い間、オーケストラの演奏会でメインの曲目ではなかったのですが、《英雄》が現れたことで大転換がもたらされることになったのです。これらをひとつひとつ、史料をみながらたどりたいと思います。
※演奏はございません。
【講師】小石 かつら(関西学院大学文学部教授)
京都生まれ。京都市立芸術大学大学院でピアノを、ライプツィヒ大学、ベルリン工科大学、大阪大学大学院文学研究科で音楽学を学ぶ。博士(文学)。専門は19世紀西洋音楽史。とりわけ近代的なオーケストラ演奏会の成立と変遷の解明を課題として、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のプログラムを調査している。共訳書に『シャンドールピアノ教本』(春秋社)、『ギャンブラー・モーツァルト』(春秋社)。共著に『ドイツ文化史への招待』(大阪大学出版会)、『他者との邂逅は何をもたらすのか』(昭和堂)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現在、関西学院大学文学部教授。