日程 | 2020年12月9日(水)【午前】11:00/【午後】15:00開演(講座開始30分前に開場) |
---|---|
会場 | 【午前】生田文化会館/【午後】東灘区文化センター |
料金 | 500円(「ベートーヴェンの森 第6回」公演のチケットをお持ちの方は無料) |
チケット 購入 |
各会場にお電話もしくは受付にてお申し込みください。 ・生田文化会館/TEL.078-382-0861 ※事前申し込みが必要です。 <新型コロナウイルス感染予防対策に関するお願い> |
コロナの時代に第九のメッセージを考える
ベートーヴェンの第九交響曲は、交響曲に合唱を組み合わせるという、当時としては極めて異例のコンセプトをもった作品でした。そして第九はまた、フランス革命以後の近代市民社会がまだその入り口に立っていた時代に書かれました。「さあ万人よ、抱き合え」というメッセージは、まさに市民社会の理念そのものでした。第九初演からほぼ二百年、コロナの時代に第九を聴くとは、市民社会の理念そのものをもう一度振り返るということにほかなりません。
※演奏はございません。
【講師】岡田 暁生(おかだ あけお)
1960年、京都府生まれ。音楽学者、京都大学人文科学研究所教授。大阪大学大学院博士課程単位取得満期退学、1991年までミュンヘン大学およびフライブルク大学に留学。2001年に『オペラの運命』でサントリー学芸賞受賞、2009年に『ピアニストになりたい!』で芸術選奨新人賞、『音楽の聴き方』で吉田秀和賞受賞。最近はジャズに目覚め、月1でレッスンに通う。師フィリップ・ストレンジと共著で『すごいジャズには理由がある』(アルテスパブリッシング)。近刊にコロナ時代の音楽を論じた『音楽の危機』(中公新書)がある。