公演の予定

【公開講座】もっと知りたい!ベートーヴェン作品演奏の歩み

過去の主な演奏会神戸市室内管弦楽団    
日程 2021年5月29日(土)10:30/14:30開演(各会場30分前開場)
会場 【AM】須磨区文化センター第1会議室【PM】東灘区文化センター多目的ホール
料金 500円(「ベートーヴェンの森第4回」公演チケットをお持ちの方は無料)
チケット
購入

各会場にお電話もしくは受付にてお申し込みください。
【受付開始日】4月20日(火)より
・須磨区文化センター:078-735-7641
・東灘区文化センター:078-822-8333
※定員(各会場:30名)に達した場合は募集を締め切ります。
※事前申込が必要です。
※「ベートーヴェンの森」第4回のチケットが予定枚数に達した場合は、講座当日のチケット販売は行いませんので、ご了承ください。
※演奏はございません。
※午後の部(東灘区文化センター)を受講される方は、スリッパをご持参ください。


新型コロナウイルス感染予防対策に関するお願い
・来場時は必ずマスクをご着用ください。
・入場時に体温検査を実施し、体温の高いお客様は入場をお断りする場合があります。
・保健所等の公的機関の聞き取りに協力し、連絡先を提供する場合があります。



プログラム

ベートーヴェン演奏の日本近代史


1860年代になって、軍隊や国民の「規律」「統合」を目的として導入された西洋音楽は、軍楽のみならず学校教育、讃美歌、音楽家や教育者の育成など、いくつかの水脈で普及しました。そして、191020年代には、都市化・大衆社会化の進展、メディアの発達、映画や演劇等との協業により、「娯楽」や「教養」という役割も担うことになります。しかし、満洲事変からアジア・太平洋戦争に至る十五年戦争期は、総力戦体制構築に連動して、国策の啓発宣伝、国民の士気昂揚や教化動員の手段として、音楽を始めとする文化領域を動員し、19458月の敗戦を迎えます。
このように、日本の西洋音楽受容は、まさに日本の近代史の歩みと同一でした。その歴史の中で、ベートーヴェンの作品はどのように演奏され、戦後に継続したのでしょうか。
ベートーヴェン作品の演奏の歩みを振り返ってみましょう。

出演

【講師】戸ノ下達也(とのした たつや)


1963年東京都生まれ。立命館大学産業社会学部卒。研究課題は近現代日本の社会と音楽文化、文化政策の考察。
著書に『「国民歌」を唱和した時代-昭和の大衆歌謡』(吉川弘文館、2010年)、『音楽を動員せよ-統制と娯楽の十五年戦争』(青弓社、2008年)、編著書に『戦後の音楽文化』(青弓社、2016年)、『日本の吹奏楽史』(青弓社、2013年)、『日本の合唱史』(青弓社、2011年)、『総力戦と音楽文化-音と声の戦争』(青弓社、2008年)のほか、『音楽文化新聞』復刻を監修。『ハンナ』『音楽現代』『現代ギター』で論考や公演・録音評を担当。またコンサートの監修による「音」の再演にも注力している。
第5回JASRAC音楽文化賞受賞。洋楽文化史研究会会長、日本大学文理学部人文科学研究所研究員、都留文科大学非常勤講師。