日程 | 2025年9月14日(日)15:00開演(14:15開場) |
---|---|
会場 | 神戸文化ホール 大ホール |
料金 | [全席指定・税込]S席 4,000円 A席 2,000円 U25(25歳以下) 1,000円 |
チケット 購入 |
神戸文化ホールプレイガイド/TEL.078-351-3349 [会員先行]5月16日(金)10:00 ※車いす席のご購入についてはプレイガイドまでご連絡ください。 協賛:シンコースポーツ兵庫株式会社 |
シェーンベルク:〈地には平和を〉 作品13
プーランク:フランスの歌 FP130
リゲティ:ルクス・エテルナ
プーランク:カンタータ《人間の顔》 FP120
Schoenberg - Friede auf Erden
Poulenc - Chansons françaises
Ligeti - Lux aeterna
Poulenc - Figure humaine
[指揮]佐藤正浩
[合唱]神戸市混声合唱団
「ナチス占領下のパリで生まれた音楽」
今年は戦争が終結して80年を数える。この戦争とは第二次世界大戦の事だ。世界にはまだ戦火に怯えながら生活する人たちがいる、という事実に怒りを覚え、しかし今は終結を祈ることしか出来ないのだが、80年前も人々は怯えていた。
1940年ごろ、パリはナチスの占領下にあり、フランス政府はヴィシーという南の町に移す事が余儀なくされた。辛うじてフランスの面目は保たれたが、花の都パリは事実上、奪われたのだ。その間、多くの文化人は (静かな)レジスタンスの声を上げる。静かな、を括弧に入れたのは、公然と活動するにはあまりにも危険だったからだ。
多くの文化人の中には、レジスタンスの象徴である詩人のポール・エリュアールがいた。彼の <自由> という詩は、フランス人の魂を揺さぶり、多くの静まり返ったパリの市民の瞳を涙で濡らした。プーランクもそのひとり。この <自由> を最後に配置し、プーランクは8曲からなるカンタータを書いた。それが今回演奏する作品『人間の顔』だ。楽譜は辛うじて地下出版されたが、実際に演奏されるには、戦争の終結を待たねばならなかった。楽譜の裏表紙には「パブロ・ピカソに捧ぐ」とプーランクによって記されている。